日本のTPP参加 [ 2010.11.23 ]
先ごろAPECが終わり、管総理がTPPへの交渉参加を表明しましたね。
TPPはアジア諸国での貿易自由化、関税撤廃をする取り決めの事ですが、
私個人的には大賛成ですね!
政界・経済界でも意見が様々分かれていますが、
ガラパゴス化といわれて久しい日本が、これ以上経済的に鎖国を続けるメリットは一つもないと思います。
TPPに激しく反対しているのは農水省。
「食糧自給率アップ」
のスローガンのもとに極端な保護政策を続け、
自省の予算を確保しているわけです。
「農水省=農協」の利権のを守るために。
っで、農水省が掲げる「食糧自給率」。
はたして日本は本当に食料自給率が低いのか?
農水省が掲げる食糧自給率は
「カロリーベース」
での自給率です。
米・野菜中心の農業が中心なのでカロリーの高い食肉等を輸入に頼っていれば、
当然食糧自給率は低くなって当然。
しかし、生産額ベースでは日本は世界でもトップ10の食糧生産国なんですよね。
そして日本のエンゲル係数は20数パーセントあり、
先進国の中でも極端に高い数字だそうです。
これはまさに農業鎖国がもたらした結果なのでは?
米で777%、小麦で250%の関税がかけられる現在の日本の食事情。
有識者の間では高齢化が進む農業の担い手がいない中、
貿易自由化でさらにその傾向が加速する、という議論があるようですが、
それこそまさに、保護主義のもとにビジネスとしての「農業」を全く行っていなかったツケが
回っただけにすぎないのでしょう。
日本の外食産業のレベルは非常に高いと思います。
ただ、ハイリスクローリターンの産業ともいわれ続けています。
競争が激しいのもありますが、やはり利益がでにくい構造がボトルネックになっているのもあります。
そんな中TPPによる貿易の自由化は外食産業に新たな風をもたらすのでは?
もっと自由に、そして消費者ももっと気軽に。
世界の様々な食材や料理を日本で堪能できる世界が出来ることは、
外食産業にとってもすばらしいことなのでは?